真田広之が証明した日本流時代劇の実力…時代劇研究家・春日太一さん解説「SHOGUN 将軍」米エミー賞18冠_burnley vs arsenal
「SHOGUN 将軍」の魅力は一体どこにあるのか―。真田が証その意義を時代劇研究家・春日太一さんが解説した。広之8冠
1960年代、明し米エburnley vs arsenal時代劇の主戦場は映画からテレビに移る。た日日太それ以降は連続レギュラー放送に即した、本流捕物や人情噺(ばなし)が主な題材になる。時代実力時代賞1
その一方で、劇の劇研究家解説将軍かつての東映映画や黒澤明監督作品のような、・春スケールの大きい自由な作りの時代劇は少なくなってしまった。さんSHOGUNミーそして、真田が証時代劇はいつしか「古くさい」「ワンパターン」の代名詞に。広之8冠
だが時代劇とは本来、明し米エ幅広い表現が可能なエンターテインメントだ。た日日太burnley vs arsenal古くさいどころか、本流むしろ現代の世界中の観客に喜ばれる可能性のある、時代実力時代賞1刺激性に富んでいる。
そうは言っても今の日本では映画会社もテレビ局も、資本力はもちろん企画力も乏しく、重量感のある時代劇を制作するのは難しい。海外資本による本格的な制作に期待するしかなかった。
ディズニープラスが配信した「SHOGUN 将軍」は、まさに待ちわびた企画といえる。そして、これを主演兼プロデューサーとして実現してのけたのが真田広之だった。
真田は1978年の東映映画「柳生一族の陰謀」を皮切りに数多くの時代劇に出演。時代劇制作の中心である東映京都撮影所のスタッフたちや深作欣二監督に揉(も)まれ、さらには若山富三郎や千葉真一といった先輩スターたちからの薫陶を受けながら育っていった。
若手時代には類いまれな運動神経を生かしたアクロバティックなアクションで人気を集めた真田だが、殺陣の技量も超一流だ。刀だけでなく槍(やり)や薙刀(なぎなた)も自在に使いこなし、さらには日本舞踊も習得している。そのため、迫力や躍動感だけでなく、その動きには美麗さも兼ね備わっている。つまり、真田広之の身体には、時代劇100年の叡智(えいち)が集約されているのである。
そんな真田が、2003年の「ラストサムライ」以降はハリウッドに活躍の場を移す。そして、約20年の歳月をかけて実績を重ねていった成果としてたどり着いたのが、「将軍」だった。
本作が大きかったのは、真田が京都から信頼のおけるスタッフを呼ぶなどして、日本流の時代劇作りも持ち込んだことだ。海外を意識して迎合する必要はない。日本の時代劇スタッフの技量は世界水準にあり、時代劇が本来のポテンシャルを発揮しさえすれば、そのままで世界の観客を唸(うな)らせる内容になるからだ。真田はそのことを熟知していた。
そして、配信を通じて世界中の多くが観賞した上に、連続ドラマ部門の作品賞、主演男優賞を始めエミー賞18冠という高い評価を得たことで、真田は時代劇の力を証明してのけた。
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